Vol.3 独立記念日

今年の独立記念日も朝から晩までビバ・メヒコ~!

毎年9月を「愛国月間」に定めているメキシコ。この時期、メキシコ全土がお祝いムードと緑・白・赤の国旗カラーに包まれ、クリスマスと正月が一緒にやって来たような気分。大小の国旗や帽子、バンダナ・・・といった愛国グッズを街角で売り歩く人々が出没し、お役所をはじめ、一般のビルやデパート、レストラン、商店などにも垂れ幕や飾りつけがお目見えします。大通りのカラフルな電飾もお楽しみのひとつ。特に首都メキシコシティのソカロ(憲法広場)のイルミネーションは、スケールが大きく見ごたえ十分です。
この愛国月間、独立記念日の前夜祭にあたる15日に最高潮を迎えます。いつにも増して愛国心を刺激されるため、メキシコ人がそのお祭り好きの本領を存分に発揮する日。夜の11時になると、全国各地のソカロで一斉に「独立の叫び」が行われます。

 「独立の叫び」は、1810年、グアナファト州ドローレス村の教会でイダルゴ神父が鐘を打ち鳴らし、先住民や混血の民に武装蜂起を唱えて独立戦争の口火を切ったことに由来するもの。メキシコシティでは大統領がこの大役を務めます。国旗を胴体に巻きつけた大統領は、巨大広場に面した国立宮殿の中央バルコニーに登場。イダルゴ神父を筆頭に、
独立戦争の英雄たちの名前を叫んだ後、「ビバ・メヒコ~!」(メキシコ万歳)と連呼します。アドリブでオリジナルのフレーズを加えるのがお約束。民族衣装や仮装姿の国民が、その都度「ビバ~!」と大声で唱和します。鐘を鳴らし、国旗を振りかざす大統領も、その様子を見守る大衆も実に誇らしげ。こうした模様は各局テレビで生中継されます。

Grito de Independencia (独立の叫び)
¡Viva Hidalgo! イダルゴ万歳!
¡Viva Morelos! モレロス万歳!
¡Viva Allende! アジェンデ万歳!
¡Viva la Corregidora! コレヒドーラ万歳!
¡Viva Nuestra Libertad! 我々の自由よ万歳!
¡Viva la Unidad Nacional y la Paz! 国の団結と平和に万歳!
¡Viva Mexico! メヒコ万歳!
¡Viva Mexico! メヒコ万歳!
¡Viva Mexico! メヒコ万歳!

愛知万博メキシコ館でもビバ・メヒコ~!

6ヶ月の開催期間を経て、9月25日に閉幕となった愛知万博(愛・地球博)。最後の数週間は来場者が日に20万人を超える大盛況ぶりで、開場早々に「320分待ち」の掲示を行った企業パビリオンも。目標の1500万人を大きく上回る2205万人の来場者数を達成した21世紀最初の万博に、メキシコは単独パビリオンで参加しました。
「多様に織り成す」というテーマのもと、常設展示のほか、様々な文化行事を展開。閉
幕の近づいた9月15日には、メキシコナショナルデーと銘打ち、エキスポドームを中心に
独立記念日(9月16日)の特別イベントが行われました。ハリスコ民族舞踊団、アメリカ国際マリアッチ楽団、ベラクルスの伝統的な音楽ソン・ハロチョを世界に広め続ける、モノ・ブランコに加え、スサナ・サバレタ、エウヘニア・レオンという実力派シンガー2名を招いての祝宴。会場のあちこちでメキシコのミニ国旗が揺れ、途中で踊りだす人もチラホラ。 
 前夜祭に欠かせない「独立の叫び」はホセ・ルイス・ルエへ・タマルゴ環境天然資源大臣が担当。本国より一足先に「ビバ・メヒコ~!」の雄たけびが万博会場に響き渡りました。