情報誌「セッテン」について

 初対面の相手でも、たまたま同郷や同じ学校の出身だったりすると、急に親近感が沸いてくるから不思議だ。趣味まで共通だと分ったら、会話はさらに盛り上がり、ぐんと熱を帯びてくる。
 人は多面性を抱えた不完全な生き物だ。いくつもの“顔”をその時々の状況に応じて意識的あるいは無意識に使い分けている。出身地や家庭環境など、ひとりひとりが独自のバックグラウンドを持っているので、たとえば自分と誰かを比べて、相違点やあら探しを始めたらきりがない。いつしか深みにハマッて、お互いの溝が大きくなってしまうこともある。でも逆に、“違い”を十人十色と素直に受け入れて、前向きに“接点”を探っていけば、人と人との距離は少しずつ縮まっていくような気がする。
 産声を上げたばかりの情報誌「セッテン」が、メキシコと日本をまたにかけ、いろんな場所でいろんな人に新しい出会いと接点をもたらし、その輪がどんどん広がってくれることを願って。
 2005年8月 メキシコシティ セッテン編集部

編集発行人:
森脇音可

デザイン:
Yuko Beatriz Akachi M.
Oscar Tetsuya Takahata

イラスト、写真:
Ernesto Ramírez Corona

編集協力・ウェブサイト制作(在東京):
棚橋加奈江